こんにちは😊
訪問看護師のまよっきです!
突然ですが、みなさんは「訪問看護」と聞いて、どんな仕事かパッとイメージできますか?
実は「なんとなく聞いたことはあるけど、具体的には分からない」という方も多いのではないでしょうか。
私自身、プロフィールにも書いているのですが、「人生の最期は自宅で迎えたい」と思っていて、それが訪問看護の道を選んだ理由の一つでもあります。
入院してそのまま病院で最期を迎える…
それが“当たり前”だと思っている方も少なくありません。でも実は、自宅で自分らしく最期まで過ごすという選択肢もあるんです。
そんな選択肢を支えるのが「訪問看護」というお仕事。
今回は、そんな訪問看護について、やさしく・簡単にご紹介します。
訪問看護のお仕事とは?
訪問看護とは、医師の指示に基づいて、患者さんのご自宅に伺い、医療ケアや日常生活の支援を行う仕事です。
たとえば、こんなケアがあります:
✅️病状の観察、バイタルチェック
✅️服薬管理、点滴、注射、吸引などの医療処置
✅️清拭や入浴介助、食事・排泄のサポート
✅️リハビリや介護方法の指導
✅️ご家族からの相談対応や精神的ケア
✅️地域の関係機関との連携 など
こうして見ると、「病院とあまり変わらないのでは?」と思われるかもしれません。
でも、訪問看護には病院の看護とは異なる特徴があるんです。
病院の看護とどう違うの?
1️⃣ 看護を提供する「場所」の違い
訪問看護は、患者さんのご自宅という“生活の場”で行われる看護です。
その人その人の生活スタイルや住環境に合わせたケアが求められます。
病院のように決まったスケジュール(面会時間、入浴時間など)はなく、本人の望む暮らしに寄り添う看護が大切になります。
ただし、医療機器や物品が整っていないこともあるため、工夫や柔軟な対応力が求められる場面も多いです。
2️⃣ 看護の「目的」の違い
病院では、病気の治療や回復が主な目的ですが、
訪問看護では、病気や障害と付き合いながらも“その人らしい生活”を送ることが目的です。
治すことではなく、「支えること」や「その人の希望を叶えること」に重きを置く点が大きな違いです。
3️⃣ 看護師が“ひとり”で判断する場面が多い
病院ではすぐそばに医師や他の看護師がいますが、訪問看護では1人(または2人)で判断し行動することがほとんどです。
体調変化に気づいた時には、電話やメールなどで主治医に相談します。
だからこそ、あらかじめ想定される問題に対しての対策や準備しておいたり、訪問時の観察をしっかり行う力が必要です。
また、1人での介助が難しいときや、トラブルが起きたときは、無理せず他のスタッフにヘルプを求める判断力も大切です。
患者さんにとっても、すぐそばに医療者がいないという点で、「自宅で過ごす」という選択には覚悟が必要かもしれません。
訪問看護のやりがい
一番のやりがいは、やっぱり「来てくれてありがとう」「あなたが来てくれると安心する」と直接感謝の言葉をいただけることです。
病院でも感謝される場面はありますが、訪問看護では「患者さん」ではなく、「○○さん」というその人らしさの中で感謝を伝えてもらえるのが、大きな魅力です。
最後に:訪問看護という選択肢を知ってほしい
訪問看護が「絶対にいい」というわけではありません。
でも、病院や施設だけでなく、自宅で最期を迎えることも選べる。
そんな選択肢があることを、このブログで知ってもらえたら嬉しいです。
また、看護師の方に「訪問看護っておもしろそう」「やってみたいかも」と思っていただけたら、なお嬉しいです。
おうちでの生活を、みんなで支え合って楽しんでいきましょう😊