高齢者の熱中症が急増!訪問看護師が見た“住居での危険”とその対策

熱中症対策のタイトル画像 Uncategorized


こんにちは、訪問看護師のまよっきです😊
今年の夏も猛暑が続いていますね💦

特に高齢者の熱中症が深刻化しており、私たち訪問看護師の現場でもその影響を肌で感じています。
今回は、2025年最新のデータをもとに、熱中症の現状と予防のポイントをお伝えします!


熱中症搬送者が1万人超え!過去最多のペース

総務省消防庁の発表(2025年7月8日)によると、
2025年6月30日〜7月6日の1週間で、熱中症による救急搬送者は10,048人(速報値)にのぼりました。

これは前年(2024年)の同時期(7,463人)と比べ、35%増加という記録的な数値です。
1週間で1万人を超えるのは、今年初めてとのこと。

「住居」での発生が最多、高齢者が大半を占める
ウェザーニュースによると、
熱中症の発生場所は 「住居」が最も多く
その中でも 高齢者が搬送者の大多数を占めているという傾向が、例年以上に顕著だそうです。

実際、私の訪問先でも「エアコンはもったいない」「寒いからつけない」という理由で、
冷房を使用していない方が多く、危険を感じる場面が増えています。

高齢者が熱中症になりやすい理由

高齢者が熱中症にかかりやすいのには、次のような理由があります👇

体温調節機能の低下:熱が体内にこもりやすい

暑さや喉の渇きを感じにくい:水分補給が遅れがち

体内の水分量の減少:脱水状態になりやすい

基礎疾患の影響:重症化リスクが高まる

薬の副作用:体温調節を妨げるものもある

これらが重なると、室内でもあっという間に症状が進行してしまいます。

冷房が苦手な方の“ひんやり工夫”いろいろ

とはいえ、「冷房が苦手」と感じる高齢者も少なくありません。
現場では、こんな工夫をされている方がいらっしゃいました👇

・扇風機

・うちわや扇子

・窓を開けて風を通す

・アイスクリームを食べる

・濡れタオルで体を拭く

小さな工夫でも、体を冷やす効果があります✨
大切なのは、「暑さを我慢しないこと」です。

訪問看護師として行っている予防とアドバイス

私たち訪問看護師は、日々のケアの中で次のような対策を行っています。

こまめな水分補給の声かけ
→ 喉が渇いてからでは遅いので、1〜2時間おきに水分をとるよう促します

室温チェック&冷房の調整
→ エアコンや扇風機の使い方、カーテンでの遮熱なども一緒に工夫

服装の工夫
→ 通気性が良く、薄手の服をおすすめ。屋外では帽子や日傘も必須です

ご家族へのアドバイス
→ 離れて暮らすご家族には、「電話での声がけ」や「室温確認」を提案しています

おわりに:小さな気づきが命を守る

熱中症は、「暑さを我慢してしまう」「喉が渇いていないから大丈夫」という油断から、命に関わる事態に発展することもあります。

毎日のちょっとした気づきと工夫で、大切な人を守ることができます。
そして、汗をかいた後のアイスクリームや、遠くに聞こえるセミの声…。
そんな夏の小さな楽しみも大切にしながら、今年の猛暑を一緒に乗り越えましょう😊

タイトルとURLをコピーしました