こんにちは!
訪問看護師のまよっきです!!
突然ですが皆さん、「片付け」できていますかー?!
私は訪問看護の仕事をしていて、よく思うんですよね。
「みんな片付けてー!」って。
厚生労働省のデータより
要介護状態になってから5年以内に亡くなる人が約半数
2023年(令和5年)の日本人の平均寿命
男性:81.09歳 女性:87.14歳
→ 逆算すると、男性は約76歳ごろ、女性は約82歳ごろから要介護状態の可能性が高い。
日本の健康寿命(健康上の問題で日常生活に制限がない期間)
男性:72.57歳 女性:75.45歳(2022年推計)
「片付け」と何の関係があるの?と感じるかもしれませんが、
私は「片付け」で健康寿命の延長や、要介護後の生活の質を高めることができる。と考えています!
では、片付けができていないまま要介護状態になると、どうなるのでしょう?訪問看護での体験をお話ししますね。
体験談:片付けができなかった結果…
ある利用者さんは「慢性腎不全」で血液透析をされていました。
慢性腎不全は腎臓だけでなく、骨も弱くなる病気です。
その方は倦怠感が強く、布団からの起き上がりが難しくなってきていました。
そこで介護用ベッドを提案しましたが、
「寝ている部屋が散らかっていて、ベッドを入れられないからまだいい」と断られました。
家の中は、廊下も台所もダンボールや小物が山積み。
同居する息子さんにも伝えましたが、
「母が要らないというなら、まだいい」と取り合ってもらえませんでした。
その利用者さんは訪問看護師を「お客様」としてもてなそうとする方で、
散らかった部屋を見られるのが本当に嫌だったのだと思います。
でも、散らかった家は要介護者にとって「障害物だらけ」の状態。
結局、利用者さんは転倒を繰り返し、骨折して入院してしまいました。
骨折は高齢者にとって、単なるケガではありません。
命に関わるリスクや、生活の質の大きな低下をもたらします。
もし日頃から片付けができていれば、
この骨折は防げたかもしれません。
片付けは「生き方」を見直すこと
片付けコンサルタントのこんまりさん(近藤麻理恵さん)は、
「片付け」とは単なる掃除や整理整頓ではなく、
「自分が本当に大切にしたいものを選び取る行為」だと言っています。
もし、あなたの家にもホコリをかぶったもの、
廊下に出しっぱなしのものがあるなら、
それは未来の「障害物」になるかもしれません。
元気な今だからこそ、
「これは本当に私にとって大切?」と問いかけてみましょう。
「いつかやろう」を「今やろう」へ。
最後に
最近は「断捨離」が流行っていますが、
「全捨離」という言葉もあるそうですね。
最悪、全部捨てても大丈夫!
介護に最低限必要なものは、
介護保険で購入・レンタルできるし、
消耗品だけでも何とかなりますから、ご安心を。
それにそこから集めたものこそ、本当に必要なもの。
片付けは、「未来の自分」と「大切な人」を守るための準備。
今日から少しずつ、始めてみませんか?